ビジョン 『誰もが健康で暮らせる未来のために』
我々は、『誰もが健康で暮らせる未来のために』多くの方々とともに下記の6つに取り組んでいます。
「がん検診時の情報保障」「受診機会創出」「医療従事者向け啓発活動」「がん教育」「情報配信」「最適な情報へアクセス」
がん検診時の情報保障
社会貢献活動は、がん検診時の情報保障である、「X線検査支援システム『e-検査ナビシリーズ』」の収益金の一部を活用して行っています。
「X線検査支援システム『e-検査ナビシリーズ』」については専用ページをご覧ください。
受診機会創出
e-検査ナビシリーズがあれば、聴覚障害の有無にかかわらず質が高い検査を行うことができます。しかし、そもそも受診しなければ、がんを早期発見することができません。つまり、がん検診の受診率向上が必要です。そこで、質が高いがん検診の受診率向上のために、e-検査ナビシリーズ導入先医療機関とがん検診を行っている地方自治体とその地域の聴覚障害がある方々を繋いで受診機会創出する活動を行っています。
受診機会創出について紹介された記事「聴覚障害のある方が安心してがん検診を受けられる場所」。
医療従事者向け啓発活動
障害のある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら共に生きる社会づくりを目指すため、2016年4月に障害者差別解消法が施行されています。この法律について、内閣府の調査によると「知らない」と答えた者の割合が77.2%と報告されています。日本の死亡原因1位は「がん」です。障害の有無にかかわらず質が高いがん検診を受診できるような社会となるには、医療従事者の障害者差別解消法の認知だけではなく、「障害」についても知る必要があります。そこで、医療従事者向けの講演などの啓発活動を行っています。講演実績の一部は下記の通りです。
【医療従事者向けの講演実績】
・国立国際医療研究センター 国際診療部 第9回外国人医療実践講座
「医療安全のための多言語システムの開発:検査部門での可能性」
・戸田中央医科グループ(TMG) 放射線部 消化管分科会勉強会
「耳が聞こえづらい方、外国人向け多言語 胃部Ⅹ線検査支援システム『e-検査ナビ』について」
・関東地区労災病院放射線技師会 第28回総会・研修会
「X線検査支援システム e-検査ナビ」
・画像電子学会 第49回VMA研究会
「聴覚障害者を対象としたがん検診に関する情報アクセシビリティについて」
・第203回 岩手消化管撮影研究会・第9回 岩手胃がんX線検診勉強会
「X線撮影時の聴覚障害者や外国人受診者への情報保障について」
・令和3年度岩手盛岡地区 診療放射線技師会研修会
「X線撮影時の聴覚障害者や外国人受診者への情報保障について」
・診療放射線技師100人カイギ Vol.6
「障害の社会モデルに取り組む診療放射線技師!」
・横浜総合健診センター 2022年度教育・研修委員会研究会
「e-検査ナビ多言語X線検査支援システム」
・独立行政法人 地域医療機能推進機構 下関医療センター 診療放射線部
「・放射線技師も知っておくべき3つの視点 ・e-検査ナビシリーズについて」
講演の一例、字幕つき動画「聴覚障害者を対象としたがん検診に関する情報アクセシビリティについて」。
がん教育
日本では、科学的根拠がある5つのがん検診(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん)が行われています。この5つのがんは、早期発見して早期治療すればほとんど治ります。しかし、がん検診の受診率は低い状況にあります。がん検診未受診の理由について、内閣府の世論調査の結果を見ると、「がん」や「がん検診」への理解が不足していることが考えられます。ですから、日本の学校教育において、健康に関する国民の基礎的教養の一つとして身につけておくべきものとして「がん教育」が行われ始めています。学生だけではなく、社会人も聴覚障害の有無にかかわらず正しいがんの知識を身につけることができるように、有用な映像コンテンツに字幕と手話つけて、Webで無料公開および、DVDにして寄贈などの活動を行っています。
字幕手話付き動画で聴覚障害者の方々向けの「がん教育」に貢献
日本人の2人に1人が「がん」になると言われています。
「がん」に関する正しい知識を聴覚障害者の方々に伝えるため、下記の教材を字幕と手話付きで閲覧できるようにさせていただきました。
<教材名> 文部科学省選定のがん教育アニメ映像教材「よくわかる!がんの授業」
(監修:中川恵一・東京大学医学部附病院放射線科准教授)
<企画・制作> 公益財団法人 日本対がん協会
<字幕・手話版の制作協力> 社会福祉法人聴力障害者情報文化センター ・ 株式会社アイエスゲート
<字幕・手話版の企画> 株式会社アイエスゲート
「よくわかる!がんの授業」は、文部科学省の「がん教育推進のための教材」で示された、がん教育で取り上げるべき内容をわかりやすくクイズ形式で学べるようにした全12話からなるアニメ動画教材です。
全体を通して、または1話ごと視聴できるほか、全12話一括の動画をMP4ファイルとしてダウンロードできます。
聴覚障害者を対象にしたがん啓発セミナーやろう学校でのがん教育の授業などでご活用いただけます。
よくわかる!がんの授業(字幕・手話入り版)(31分02秒)
- 「はじめに」(1分05秒)
- 「はじめに」(1分05秒)
- 1話「がんってなに?」 (3分40秒)
- 1話「がんってなに?」 (3分40秒)
- 2話「2人に1人が、がんになる」(2分29秒)
- 2話「2人に1人が、がんになる」(2分29秒)
- 3話「がんの種類」(2分51秒)
- 3話「がんの種類」(2分51秒)
- 4話「がんの予防」(4分01秒)
- 4話「がんの予防」(4分01秒)
- 5話「早期発見とがん検診」(3分56秒)
- 5話「早期発見とがん検診」(3分56秒)
- 6話「がんの治療法」(4分22秒)
- 6話「がんの治療法」(4分22秒)
- 7話「がんの治療における緩和ケア」(2分17秒)
- 7話「がんの治療における緩和ケア」(2分17秒)
- 8話「生活の質」(2分32秒)
- 8話「生活の質」(2分32秒)
- 9話「がん患者への理解と共生」(2分31秒)
- 9話「がん患者への理解と共生」(2分31秒)
- 「おわりに(命の大切さ)」(1分35秒)
- 「おわりに(命の大切さ)」(1分35秒)
この字幕・手話付き動画は当社サイトのほか、日本対がん協会様ホームページでも閲覧およびダウンロードしていただくことができます。
字幕・手話付き動画DVDの寄贈
初めての方も安心!『胃部X線検査の流れ』の字幕手話付き動画
がん検診の1つである胃部X線検査は、検査者の指示に従い被検者が速やかに動作することが重要です。その動作は、発泡剤やバリウムを飲んだり、体の向きを変えたり息を吸ったり吐いたり止めたりなど様々です。その為、初めて受診する方や指示が聞き取れない方々にとって受診する事を不安に感じる事が多いと思われます。
そこで、胃部X線検査がどのように行われているのかを知る事が出来るように、下記の動画を字幕と手話付きで閲覧および無料でダウンロードできるようにいたしました。
<動画名> 『胃部X線検査の流れ』(胃部X線検査用『e-検査ナビ プラス(被検者用)』日本語アニメーション)
<字幕・手話版の制作協力> 社会福祉法人聴力障害者情報文化センター およびNICT国立研究開発法人 情報通信研究機構「情報バリアフリー通信・放送役務提供・開発推進助成金」を活用
<企画・製作・著作> 株式会社アイエスゲート
聞こえない・聞こえづらい方へだけでなく、手話学習者・通訳者の皆様はじめ聞こえる方や、多人数での視聴や上映も可能です。
また、胃部X線検査の待合室で上映して待ち時間に受診者にご覧いただくなど、ぜひ幅広い場面でご活用いただければ幸いです。
『胃部X線検査の流れ』字幕・手話付き動画1~3 (3分26秒)
字幕・手話付き動画DVDの寄贈
情報配信
我々と繋がりがある、多くの方々に「がんに関すること」「健康に関すること」「障害に関すること」など、様々な情報をメールなどを通じて配信しています。
最適な情報へアクセス
字幕や手話で情報保障された有益な情報があっても、情報への能動的なアクセスが必要という障壁があるので、その存在を知られずと有効活用されていません。そこで、アプリをインストールするだけでがん・がん関連情報がアプリをインストールした端末に自動的に届くシステムを研究開発中です。このアプリがあればがん・がん検診を理解して、e-検査ナビ導入先の医療機関を知り導入先の医療機関で安心して質が高いがん検診を受診することに繋がると考えています。(このアプリは提供準備中です。ご利用方法は後日お知らせいたします。)
表彰・評価等の履歴
我々が取り組んでいる活動等は、各所から評価していただいています。
<2017年>
・国立研究開発法人 情報通信研究機構 情報バリアフリー事業『S』評価
<2018年>
・国立研究開発法人 情報通信研究機構 情報バリアフリー事業『S』評価
・東京都トライアル発注認定商品 「e-検査ナビ」
<2019年>
・国立研究開発法人 情報通信研究機構 情報バリアフリー事業『S』評価
・世界発信コンペティション 東京都ベンチャー技術特別賞 「e-検査ナビ」
<2020年>
・国立研究開発法人 情報通信研究機構 情報バリアフリー事業『S』評価
・東京都「心のバリアフリー」サポート企業
・感謝状:公益財団法人 日本対がん協会
<2021年>
・国立研究開発法人 情報通信研究機構 情報バリアフリー事業『S』評価
・感謝状:公益財団法人 日本対がん協会
・がん対策推進優良企業:厚生労働省委託事業 がん対策推進企業等連携本部
・令和3年度福祉のまちづくり功労者に対する知事感謝状:東京都福祉保健局
・東京都「心のバリアフリー」好事例企業 など