検診車内部の様子
e-検査ナビを導入する前、聴覚障害者の方々や外国人の方々の検査は、どのようにされていましたか?
聴覚障害者の方々や外国人の方々の検査では、技師が撮影室に入り体位変換や呼吸の指示、または簡単な約束事を受診者様と取り決め検査を進めていきます。
体位変換のたびに撮影室に入り指示を出し、操作室へ戻り撮影をすることの繰り返しになります。
特に外国人の方々は、「ゲップをこらえる」ことが苦手だったり、伝わらなかったりすることが多いように思われます。
『e-検査ナビ』の導入を決めた最後の決め手は何でしたか?
『e-検査ナビ』は、サービス向上のひとつとして、これまでに無いアプローチであったこと。
当協会では企業健診を中心としており、オフィスまたは工場に勤務されている方々の中には外国人の方々や聴覚障害者の方々がおられます。
ある企業様からは、そういった方々に対する検査の在り方のご相談を受けることもあり、当協会としてサービス向上に繋がるのではと判断し導入を決めました。
「導入して良かった!」e-検査ナビが無かったら困っていた事や一番気に入っている点は何ですか?
聴覚障害者の方々や外国人の方々にとって、検査がスムーズになったことは1番ですが、検査する側にとっても負担が減ったことで検査に対する集中力が分散されないという波及効果が生まれます。
年配の受診者(健常者)の方から、「左右」の表示をほめていただきました。
また、外国人の方々の中で英語圏以外の方々の時は特に助かります。
もし他の施設に『e-検査ナビ』を勧めるとしたら何と言って勧めて下さいますか?
ひと昔前の日本と比べ現在は外国人労働者の方々が増えており、また、障害者雇用促進法や障害者差別解消法の施行により、働く障害者の方が増えている状況で、誰に対しても一定水準が確保される検査が必要になっています。
あらゆる方へ同等のサービスを提供できれば、健診機関として大きな武器になるでしょう。
貴施設の受診者の方々や貴施設での胃部X線検査の受診を検討している方々へお伝えしたいことは何ですか
胃部X線検査は、胃がんの救命に効果が認められた検査です。
内視鏡検査同様、検査者による精度のばらつきが考えられます。当協会では、常に読影医による検査者個々の評価を行い検査レベルの保持・向上に努めております。また、全スタッフの接遇教育も継続しており受診者様に納得していただける検査を提供しております。
一般社団法人 労働保健協会
健診部長 鈴木 健二 氏
e-検査ナビが設置されている検診車
検診車内部の様子
操作卓の様子